外国人留学生等の日本文化研修旅行を実施しました。
令和5年9月29日(金)から30日(土)の2日間、外国人留学生及び研究者を対象とした日本文化研修旅行を開催しました。総勢25名の留学生、外国人研究者及びその家族が参加し、愛知県?三重県の様々な場所を訪れました。
1日目は、『博物館明治村』(愛知県犬山市)と『なばなの里』(三重県桑名市)を訪れました。『博物館明治村』では、国指定重要文化財が多く立ち並ぶ村内を、参加者が自由に散策しました。散策にあたっては、日本文化に関する10のお題から最低3つを写真に収めるという写真コンテストを開催し、写真撮影を通して、それぞれの目線から日本文化に触れました。
次に訪れた『なばなの里』では、世界各国の様々な植物を見学しました。中でも、園内に生息する絶滅危惧種の「オニバス」の存在感に多くの参加者が驚き、その大きな葉を写真に収めていました。
宿泊施設では、「和食」と「温泉」を体験しました。特に「温泉」は初めて体験する方が多く、入浴作法や浴衣の着方などについて事前にレクチャーを受けました。参加者の中には、宗教上の理由により公共温泉の利用が難しい方もいましたが、家族風呂を活用することで、参加者全員が温泉を体験することができました。
2日目は、『招き猫ミュージアム』(愛知県瀬戸市)を訪問し、招き猫の絵付け体験を行いました。参加者それぞれが、母国の文化や自身の願いを織り交ぜて作成した招き猫は、どれも個性に溢れており、また、制作活動を通して、参加者同士の距離がとても近くなりました。
研修旅行の最後に訪れた『徳川美術館』(愛知県名古屋市)では、日本刀や屏風、着物など様々な展示物を前に、参加者は日本文化や歴史に関する質問を引率者に投げかけ、その説明を熱心に聞いていました。
参加者からは、「この2日間で、日本に来て以来はじめて経験することがたくさんあり、日本文化への興味?関心がさらに深まった。日本文化をもっと知るためにも、日本語学習に対するモチベーションアップにも繋がった。」との感想が寄せられました。また、留学生や外国人研究者間での国籍を超えた交流も促進され、大変有意義な機会となりました。